2010年10月25日月曜日

円高が進むなか、通貨競争と叫ばれている

変動為替。
この為替制度は非常に奥深い。
市場に任せた方が効率的だというが、人口動態や次期世界産業がない日本は投資が呼び込みにくい、そんななか円が上がる。
今退職している世代が、貯金から消費へと転換しているからか。。

大きく僕がnewsを見てきた5年間を振り返ると、2006年は規制緩和で世界中の景気が良かった。そんな中中国やインドの需要のせいか、2007年くらいからコモディティがぐんぐん上がったことを感じはじめた。そして、2008年リーマンショック。2009年、悲観のなかでも中国やインドは成長しつづけた、その力になったのはFRBのバランスシートの拡大だ。2010年、株価が伸び悩む中、中国もバブルと言われ、アメリカの政策は日本の円を押し上げている。
ストーリを作ってみるとすごくわかりやすい。でも次の1年はと言われると難しい。理由は後付けできるし、理由の影響度も確かではないし、複雑系のなかで一つの要因で社会が動くことはない。

過去の日本を眺めてみると毎年今年は回復すると言われていた90年代から今までずっと失われた20年と言われている。20年前は誰も想像できなかっただろう。

長期的に確実に見えるシナリオは、
・2003年から2008年くらいまで続いた好景気は、新興国のインフラと人材を育てた。これは確実に次のエンジンになる。
・先進国は、少子・高齢化の問題がより浮き彫りになる。少子・高齢化については、過去から考察しているが、長期金利の上昇と通貨高が中期的に起きる。今までは日本の長期金利は上昇しなかったが、ここで労働人口減少の影響がでてくる。
・石油のコストは上がり続ける。

でも長期的に考えられるシナリオで今社会が変わることはない。

去年と今年はフェイズが似ているように感じる。中央銀行にリスクが集まっている。
次の一年は、今の流れが続く。FRBは国債を買いつづけるし、中国の元が急激に上がることもない。
・これから5年くらい中国がバブルだと言われながら、ゆっくり産業構造が今活気づいている国に移る。
・マクロで見るとそうだが、もちろん日本のグローバル企業も成長しつづける。
・ギリシャショック程度の問題は起きるが、アメリカや日本などの大国では、中央銀行が国債を買いつづけ、問題を回避する。
・人口の問題が顕在化するのはまだ先。

次のステージは、
・アメリカが輸入国として復活する。
・輸入国中国が誕生する。
だ。でもこれは何年後なんだろ。
2008年から五年後の2013年ってのはいいサイクルかもしれない。

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