2009年10月9日金曜日

これから日本を支えていくものはなにか?

これから日本を支えいくものはなんだろうか?
・高齢者の貯蓄。
・輸出産業。
・整備されている日本のインフラ。
・中国に近いという場所。
・今働いている日本の人材。

 輸出産業がこの10年の日本を支えてきていて、これから10年はもっと輸出産業が重要になる。

 今、日本だけでなく世界中で内需拡大による成長を掲げている。アメリカなどの国の消費が減ったことによって、輸出が減ったなか設備や人は過剰、また株価は下がっているので現金比率が高まる中低リスク資産が欲しい。そんななか国民のだれからでも税金が取れるという国の信用力から国債を発行し、設備や人の過剰を抑える政策を実行してきた。
 内需による成長とはなんだろうか?収入における消費の割合を上げる、ほかの国からお金を引き込むことが重要になってくる。中国は確かに可能である。借金をしていない消費者もいるし、経済の成長率が高いので返せる可能性も高い、経済が成長しているので株価の収益率も上がりほかの国からの投資の資金が入る。簡単に言えば2年前のアメリカの状態が内需による成長だ。
 日本はどうか?高齢者が増える中でそれを支える消費が増える。また医療や福祉は国の管轄のものやそもそも盛り上がってもあまり市場にお金が還元できない。
 もちろん医薬品業界などの業績は上がるかもしれないが、大部分の医療に携わる病院経営による利益は市場にあまり還元されていない。(銀行などが医者に融資してそれにより利益が上がることはあるかもだが)結局病院経営は外の資本が入りにくい仕組みになっているからすでに利益を上げている大病院がどんどん大きくなる。つまり、もっとも効率のよい革新的な病院よりすでに今権力を持っている病院がその力を増す構図だ。
 ちょっと話がずれてきたので戻すが、結局人口動態と医療業界の構造の問題で、日本の消費が増えそれを市場に還元するという流れにはならないのだ。逆にこのような人口動態の影響を受けて消費は減る。だから内需は拡大しないし、内需による成長をするような流れを作り出すことは難しい。

 日本国債のアンカーとなっているものはなにか?
・輸出産業
・外貨準備(米債)
・お金持ちの海外資産

 この三つだろう。つまり、日本国債を増やして円が安くなるとこの三つの資産の価値が自動的に上昇する。また円が安くなるということ時代円を売ってドルを買うわけだからアンカーとなる資産は増え、やがて円安は止まる。ついでにいうと円高は円建ての資産がアンカーとなっているから上昇し続けることはない。

 為替が変動しているとこのような形で複雑に絡んでいるから単純な分析はできない。ただ内需拡大が難しいのであれば、世界で競争力のある輸出企業を増やし、国債の増加のアンカーを増やすことがもっともよい。また、国内にあるインフラや人は、もちろん日本経済のアンカーになる。それがグローバリズムだ。世界経済が悪化し、輸出が下がったのであれば、直ちに人の過剰を修正し、退職した人は次の職のための教育や訓練を受ける。そして世界の中でいち早く回復をしていく。こういったことができる地域がどんどん成長していく。
 決して自分の企業の信用力でお金が調達できない代わりに国がお金を調達して現状を維持することでない。

関連記事
松井証券の社長は日本株に悲観

0 件のコメント:

コメントを投稿