2009年10月9日金曜日

財政支出を拡大することで国は成長するのか?



How big are fiscal multipliers? New evidence from new data
How much stimulus does spending provide? This column says that fiscal multipliers are much weaker in countries that have high debt, lower income, flexible exchange rates, and greater international openness. Policymakers should consider these characteristics when evaluating the benefits of any fiscal stimulus package.

 政府支出を増やすことで財政を支出を拡大することはできるのか?
 これに対しての分析の記事があった。結論から言うと、国の負債の状況、グローバリズムの度合い(開放経済か閉鎖経済か)、変動為替か固定為替かによるらしい。
 もちろん負債が多いほど、開放経済のほうが、変動為替制度のほうが政府支出による経済への効果は低い。

 Mundell-Fleming modelというモデルで開放経済か閉鎖経済かで政府支出への影響がどうなるか語っているらしい。
 なんとなくイメージすると開放経済の場合、政府支出を行うと税金は国民だけが払うのに輸入も増えるので他国にお金が流れ、その分その次の消費につながるお金が減る。(乗数が低くなる)政府はお金を調達するために国債を発行するのでそれで長期金利が上がり、国内の投資が減り、変わりに海外に投資するので国内の投資が減る。
 実際はどのような理論なのだろうか?いつかこのモデルについては勉強したい。

 また為替制度に関しての分析もあるのが面白い。僕も変動為替制度と固定為替制度ではまったく違う世界になると思っている。日本の輸出産業の利益や成長率もこれに一番左右されていると言っても過言ではない。これもしっかりと経済の本で分析したほうがいいのだが、簡単にイメージしてみると、超お金持ちの多い国とお金のない国が契約を結ぶと、お金のある国の思うように為替を操作できる。また、生産性のギャップを瞬時に為替で調節できるとしたら、為替が変動するだけで生産性はお互い変わらなくなる。
1万ドルで1台の車を作る国と、100万円で2台の車を作る国があるとして、そのときの為替制度が1ドル100円だと、右の国の生産性が高いが、逆に1ドル50円だと同じになってしまう。
これであっているのかな。。。

 今の世界経済は変動為替制度でない、または為替の介入をする国も多いためより経済が複雑になっている。

 どちらにしても成功したときの対価の低い国では投資も事業もしたくないと思う。だからアメリカから新しいビジネスが生まれ続けているのだと思う。

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