2010年3月28日日曜日

開国によって日本は蝕まれているというのは嘘。龍馬より徳川慶喜が好き。

龍馬伝で、なぜ尊皇攘夷をするのかというくだりで、開国によって日本は蝕まれているという話をしていたが、それは間違い。

日本は開国によって豊かになるはずだった。なぜなら他の国よりも金の生産性が高かったのだから開国すれば豊かになった。問題は国内での金と銀の交換比率にある。幕府がすぐに銀と金の交換比率を世界標準にすれば、日本は金を輸出して銀やものを輸入して豊かになれた。一時的に日本の銀山を持っている人は損をするが。。結局通貨の交換比率を変えることができなかったのが最大の幕府のミス。開国ではない。

ハゲタカファンドや非正規社員という言葉自体このようなことが分からないからあるのだと思ってしまう。

僕は、歴史上の出来事で自然に起きることと自然に起きないことがあると考えている。それぞれの個人の最適化集団の最適化が一致した出来事は自然に起きると思う。自然に起きることを起こした英雄は、僕はたまたまその人だった人だと考えている。(たまたまとはいえその人がいなかったらその出来事が発生する時期は遅れるのですごい人にはかわりがないが)でも自然に起きないことをした人は真の英雄だと思っている。

世界史を見ても、日本が明治維新の後急激に存在感を表したのは分かる。人口や金などほかにも要因があったと思うけど、権力の交代がスムーズにできたこととゼロベースで政治を行ったことにより素早く成長国家になれたことが大きいと思う。今までの武士の廃止や農地の改革など現在権力を持つ人が実行することができないことを実行し、貿易によって力を伸ばした。

その中でも今まで権力を持っていた人がスムーズに権力を譲ることが一番難しいと思う。もちろん権力を握った人が今まで権力を握っていた方法で権力を持たないことも難しいが。この二つのことは自然には起きない。特に前者は世界史史上でもそうない。もちろん民主主義はこれを実現するために作られ、それがすごいところなのだが。。
そういう意味で、龍馬はその両方ともに関係していない。だから、明治の政治をしてきたメンバや大政奉還をしたメンバのおかげで今の日本があると思う。

今の日本はこの両方ともができない。権力をスムーズに受け渡すこともうまくいかず、権力をとってもゼロベースで(今権力を握っている人の利権を取り上げて)政治を行うことができない。士農工商だった時代に刀を取ることは非常に難しかったはず。社会保障と国債による政治から脱却することは同様に難しいと思うが、本当に国を変えるならこのことに踏み込む必要があると思う。

後者を生み出すことはシステムとしては難しいが、前者とは民主主義のはず。アイディアとしては、世代間の格差をなくし、世代をただ歳で区切らないことが必要なのではないかと思う。

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