調べてみると、特定の期日に、特定の売買を行う権利。なにかを「買う」権利をコールオプション(call option)、「売る」権利をプットオプション(put option)と言うようです。では、プットオプションのロング(買い)とコールオプションのショート(売り)はどのように違うのでしょうか?このように文系ぽくオプションを説明していくとわけ分からなくなります。
Long Call Option=max\{S_{t}-K,0\}
Long Put Option=max\{K-S_{t},0\}
K:オプションの行使価格 S:原資産の価格
つまり、コールオプションは購入するものが今より満期時に高くなったときには、オプションの価値は0で、逆に満期時に安くなっていた場合にはオプションは、その差額だけの価値になります。
上のオプションのことをヨーロピアンオプションと呼び、期日内であればいつでも権利を行使できることをアメリカンコールオプションと言います。他にも、権利を行使する期間がある時期にだけ限定されるものなど複雑なものはたくさんあり、それを総称してエキゾチックオプションと言います。(あとで余裕があれば説明します。)ただこれから話をするB-S式(ブラックショールズ式)は、満期の期日を決めてますから、ヨーロピアンオプションにしか適応できません。
*満期とは、権利を行使する日のことを言います。デリバティブ(派生商品derivative security)とはある別の商品(原資産underlying security)の価格を基に価格が決まるような証券のこと。ペイオフとは、満期時のデリバティブの価値です。
オプションをもう少しイメージするために、特約付外貨預金を例に上げてみます。下は、実際にソニー銀行で売られている商品です。
ソニー銀行の特約付外貨定期預金・タイプ1について
特約付外貨定期預金・タイプ1のイメージ
より高い金利を期待できる代わりに、特約レートより円安時の為替差益は放棄。
特約付外貨定期預金・タイプ1(以下、「タイプ1」)は、参照レートが特約レートと同じか円安の場合、満期日に元利金を特約レートで円に交換し、お客さま名義の円普通預金口座へ入金する特約が付されている外貨定期預金です。参照レートが特約レートより円高となった場合には、この特約は消滅し、満期日に元利金を預け入れ通貨のままお客さま名義の預け入れ通貨の外貨普通預金口座へ入金します。
どのような商品か分かりましたか?
このソニー銀行の特約付外貨預金では、契約者は(預金者)ドルを原資産とするプットオプションのショートの取引をしていることになります。個人的には、ショートプットオプション付き外貨預金と命名したほうがわかりやすいと思いますが。。笑
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